【ウィリアム】 「簡単ですよ、マリア」 【マリア】 「え……?」 潤んだ瞳で艶やかに微笑んだウィリアムが、マリアが手にしたままの媚薬のコップを取り上げる。 それを口に運んで中身を含むと、マリアに口付けた。 【マリア】 「ん……んんっ!?」 とろりと流し込まれる液体に目を見開いて逃れようとする。 だが、すぐに口の中を舌にまさぐられて、こくんとその液体を飲み下してしまった。 【マリア】 「ぁ……嘘……」 呆然と唇を押さえたマリアを笑みを浮かべたまま見やると、コップの中身をすべて口に含み、再びマリアに口付けた。 【マリア】 「ん……んく……ごく……」 長い口付けと共に与えられた液体を飲み下し、そのままテーブルに押し倒された瞬間、マリアは自分のハーバリストとしての腕の良さを後悔する羽目になった。 【マリア】 「あ……あぁ……熱い……」 体が、熱い。 それだけではなく、体の様々な感覚が鋭敏になっているようだった。 服が擦れただけでたまらない快楽が湧き上がり、胸の先端が固く尖るのがはっきりとわかる。 【マリア】 「ぁ……ああ……ウィル……ん……ぁ、助けて……」 【ウィリアム】 「なにか……して欲しいことはありますか……?」 そう言ったウィリアムも余裕がないのか口づけは吐息すら貪るようで。 触れた吐息ですら感じて身を捩らせると、布地が触れて更に感じる。 |