【マリア】 「ぁああ……んっ、んくぅっ、ふ……」 必死に首を振ってウォルターから離れようとするが、華奢な体の割りに力強い腕はそれを許さない。 徐々にあらわになる素肌を隠そうにも、身を捩ってもすぐに戻されてしまう。 羞恥と恐怖で涙がぽろぽろと零れるが、その雫をウォルターの唇が漏れなく吸い取ってしまう。 【ウォルター】 「美しい体だ、マリア。 美しく、暖かい。 これが生きた体というものか……」 感嘆の言葉とともにウォルターの手が縄からくびり出たマリアの乳房に触れた。 【マリア】 「ううっ、うう、ううううううっ」 恥ずかしさに必死に首を振るマリアのゆるゆるとした動きすら楽しむようにウォルターはロープ以外に纏うものがないマリアの体を抱き上げた。 マリアの髪に口付けを落とし、さらに乳房の柔らかさを楽しむように捏ねる。 【ウォルター】 「ああ……こんなにやわらかいものか。 やわらかくて暖かくて……崩れ落ちたりもしない……。 こんなにすばらしいものだったとは……」 何と比較されているのかはわからないが、楽しげに乳房をまさぐるウォルターの手の中でマリアの乳房の頂が徐々に硬さを増していく。 知らず息が荒くなり、赤みと熱を増すマリアの体をあやすように肩口や背中にウォルターの冷たい唇が触れる。 その唇から覗いた舌が肌を掠めるたび、比喩ではない痺れがマリアを支配する。 【マリア】 「ぅ……んっ、んくぅ……ううううっ」 うめき声を上げるマリアの首筋を舐めてくったりと力を抜けさせると、ウォルターは慰めるように囁いた。 |